ECO BBS - 水滸伝その33

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水滸伝その33

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水滸伝その33

95. 蔡慶(さいけい)
北京大名府の牢役人で、蔡福の弟。席次九十五位、地損星を司る。異名は一枝花。常に一輪の生花を頭に挿すという特異な風貌ながら、兄と共に処刑執行人を務める「殺人のプロ」であった。盧俊義救出劇を経て梁山泊へ入山した後は、兄を補佐して刑罰の執行や首級の検分という忌まわしくも不可欠な任務に邁進。苛烈な方臘の乱を生き抜き、戦後は官職を辞退して兄の故郷へと戻り、庶民としてその余生を静かに全うした。

96. 李立(りりつ)
江州掲陽嶺で居酒屋を営んでいた「人肉食堂」の主。席次九十六位、地奴星を司る。異名は催命判官。旅人を痺れ薬で盛り、金品だけでなく命まで奪う冷酷さを持ち、流刑途中の宋江をも仕留めかけた。梁山泊入山後は、その特技である「薬」の扱いや、人を警戒させない居酒屋での立ち回りを活かし、情報収集と敵の無力化を担う工作員として活躍。方臘の乱における睦州の戦いで最前線に立ち、重傷を負ってその生涯を閉じた。

97. 李雲(りうん)
沂水県の都頭(警察隊長)であり、武芸の達人。席次九十七位、地察星を司る。異名は青眼虎。李逵の武芸の師匠でもあり、捕らえられた李逵を護送する職務に就いていたが、朱貴・朱富兄弟の策にはまり立場を失う。弟子である朱富に説得されて入山した後は、その誠実で几帳面な気質を活かし、梁山泊内の建物造営や修繕を司る建築奉行として活躍。方臘の乱にて吸州の戦いに出陣したが、敵将・王寅の馬に踏みつけられるという凄絶な戦死を遂げた。

特定の専門技能を持ち、表の法執行者から裏の工作員まで、組織の土台を支えた蔡慶・李立・李雲。彼らのような「職能者」が、武力一辺倒ではない梁山泊の多角的な運用を可能にし、一癖ある英雄たちが集う巨大拠点の秩序と機能を維持していたといえます。